住宅地を歩いていると、ヂッとアオジの声が聞こえました。やはりクロジに比べると「湿った声」だなと考えながら、動くものを捉えようと目を凝らします。いろいろな鳥をよく見かける民家の植栽に、その姿はありました。やはりあまりすっきりさせず、多様な植物を茂らせているほうが鳥に好まれるのでしょう。この家は住宅地にあって貴重な環境です。以前は電線を伝って歩いていたハクビシンが、ミカンの果実を食べていました。
最初の観察地に入ると、今朝も比較的静かでした。チャンピオンのシロハラは、場所を変えてガサガサしています。周辺にはツグミが3羽いて、ツグミ同士で小競り合いしながら落ちている実を探していました。コンコンコンコンという音はコゲラが木をつつく音のほか、ヤマガラがエゴノキの実を割ろうと殻をつつく音の場合もあります。音の方向に目を凝らすと、まずヤマガラが実をつついているのが見つかり、すぐにホオノキの枝をつつくコゲラも見つかりました。どうやらコンコンコンがシンクロしていたようです。それにしても、キツツキ並みの間隔で堅い実をつつくヤマガラってすごいと思います。キツツキの頭部は衝撃を和らげるつくりになっていますが、ヤマガラも似たような体をしているのでしょうか。地上をぴょんぴょん跳ね歩いているシジュウカラが、何かを拾って樹上に上がりました。拾う瞬間の写真を見返すと、頭部のないカメムシの体でした。食べる部分は残っているでしょうか。
昨日の観察記に書き忘れましたが、ルリビタキのメスは2羽います。同じルリ子という名前では区別できないので、色黒の子をルリ美としましょう。ルリ美はベースの羽色が茶色みのある褐色で、脇の山吹色の羽が広めというのが特徴です。ルリ子よりも人怖じせず、笹薮であればすぐ足元で平気で落ちている実を探します。茂みにいても、グッ グッという声で存在に気づけます。目の前でこちらを見ながら尾を上下に振る姿を見ていると、かわいくて仕方ありません。昨日、ミズキホバリングを撮り逃したのは、この子ではなくルリ子だと思うのですが、再確認してみましょう。いずれにしても、ホバリング場所を再確認しておき、チャンスに備えたいと思いました。で、撮影した写真を見返しながら現場を観察するのですが、やはりはっきりわかりません。わからないままでは、もしルリ子が再度ホバリングしたときに再び撮り逃すのは目に見えています。ミズキの枝とか、周囲のネズミモチの葉のようすから探しますが、結局正確な位置はわかりませんでした。枝に引っかかったそれっぽい果柄をいくつか見つけましたが、実は一粒しか残っていませんでした。
ガサガサをするシロハラとツグミを何か所かで確認しながら池へ降りていきます。一見するとカモがいないように見えますが、倒れたヒメガマのベッドで眠っているマガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモに気づきました。1羽のシジュウカラがヨシの茂みに入ってきて、茎につかまり皮をむいていました。カイガラムシでしょうか、中の虫を食べているのでしょう。どの鳥も一生懸命。虫が動き始める春を待ち焦がれています。
1. ハシビロガモ、2. ヒドリガモ、3. カルガモ、4. マガモ、5. ホシハジロ、6. キンクロハジロ、7. キジバト、8. バン、9. オオバン、10. カイツブリ、11. カワウ、12. ゴイサギ、13. アオサギ、14. オオタカ、15. コゲラ、16. リュウキュウサンショウクイ、17. ハシボソガラス、18. ハシブトガラス、19. ヤマガラ、20. シジュウカラ、21. ヒヨドリ、22. ウグイス、23. エナガ、24. メジロ、25. ムクドリ、26. シロハラ、27. ツグミ、28. ルリビタキ、29. スズメ、30. ハクセキレイ、31. シメ、32. カワラヒワ、33. アオジ、34. ドバト、35. ホンセイインコ