2026年9月5日の井の頭公園での野鳥観察記録

アカボシゴマダラを捕食するヒヨドリ 野鳥観察情報
アカボシゴマダラを捕食するヒヨドリ

朝、雨がぱらつく中の観察でした。最初の観察地に入ると、シジュウカラの小声が聞こえます。ビワの葉の揺れで姿をキャッチし、長めの尾と胸の線でシジュウカラだと確認。周囲に渡り鳥がいないか見ていると、それよりも大きめの鳥が飛んできてネムノキの横枝にとまりました。すぐにヒヨドリだと見当がつき、カメラのレインカバーを外します。雨は大したことないと思って、今朝は簡易的なレインカバーをかぶせていたのですが、新製品のメーカー純正レインカバーを使えばよかったと思いました。簡易的レインカバーは、ゴアテックスのスタッフバッグでボディを完全に覆ってしまう手作り仕様なので、撮りたいと思ったときに即応できないのです。新製品はカバーをかぶせたまま撮影できるよう設計されているので、素早く機会を逃さずに撮影できます。

ヒヨドリはこの時期に見かける、頭部の羽毛が少ない貧相な姿(失礼)でした。成鳥の換羽なのか、ことし生まれの幼鳥の換羽なのか今ひとつわかりません。AGAヒヨ(失礼)はなにかくわえていました。それを確認してみてびっくり! 特定外来生物に指定されている外来のチョウ、アカボシゴマダラではないですか。チョウはアオスジアゲハのように高速で飛ぶ種がいる一方、アサギマダラのようにフワフワっとゆっくり舞うように飛ぶ種がいます。前者は敏捷性で天敵から逃れ、後者は食草が有毒で毒成分を体内に蓄積して天敵から襲われにくくしていると考えられています。毒をもっていれば逃げる必要はないため、優雅に飛んでいるといわれます。アサギマダラの食草であるキジョランや、オオゴマダラの食草であるホウライカガミやキョウチクトウは有毒植物で典型例です。どちらも優雅にふわふわ飛びます。アカボシゴマダラもフワフワ飛ぶ印象があったので、後者の部類かなと思っていましたが、考えてみれば食草はエノキだから無毒でしょう。では、なぜあのようにフワフワ飛ぶのか。本来の生息地ではあのような振る舞いで平気なのでしょうか。いや、わたしが今まで捕食シーンに出会わなかっただけで、ふつうに食べられているのかもしれません。そういえば、たまに翅が落ちているのを見かけますね。AGAヒヨが、ステンドグラスのような翅をもち特定外来生物のアカボシゴマダラをくわえているようすは、なかなかシュールだなと感じました。ヒヨがアカボシの翅を落とし、完食したのを見届けて、探索再開です。

最初に見つけた群れを再度観察してみると、メジロの群れになっていました。たまに鋭く飛ぶ影を見るとムシクイか!と思いますが、確認してみるとメジロです。それを何回か繰り返したところで見切りをつけ、林の中心部に向かいました。雨の中、いつものように目を凝らして鳥の影を探します。少し離れたミズキに葉の揺れと鳥の影が見えましたが、双眼鏡を覗く間に移動していなくなってしまいます。雨粒が葉を揺らすので、遠いこともあってそれだけでは確信をもてません。葉の揺れに関しては鳥の動きとセットのときのみ、確認するようにします。ようやく姿を捉え、メジロの小群だと確認できました。ムシクイが混じっていないかと探しましたが、見つかりません。先へ進み、探索を進めると今度はシジュウカラの小群に出会いました。観察していると、1羽が何かを捕らえました。水しぶきなのか鱗粉なのか、わからない細かな何かがほとばしりました。そして枝の向こうに見えたのは茶色い翅と白い斑。例の外来種、チュウゴクアミガサハゴロモです。今日は外来種退治のような観察だなぁと思いながら池へ。時間がなかったので私は観察できませんでしたが、仲間は「鬼ごっこ」を確認したそうです。

1. カルガモ、2. キジバト、3. カイツブリ、4. ゴイサギ、5. アオサギ、6. ツミ、7. コゲラ、8. ハシボソガラス、9. ハシブトガラス、10. シジュウカラ、11. ヒヨドリ、12. メジロ、13. スズメ、14. ハクセキレイ、15. ドバト、16. ホンセイインコ

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