意識的に早めに行動し、新たなポイントから探索を始めます。今朝も昨日と同じでオナガの群れがいました。木の中に隠れながら移動し、たまに枝葉のすき間から姿を見せてくれます。口を開けているのがわかりました。オナガは体が大きめなので、30℃前後で口を開けるようです。口開け気温、ヒヨドリと同じくらいでしょうか。それくらいだと小鳥は口を開けません。オナガの群れの中にはごま塩頭くんがいて、さかんに翼を震わせて口の中の赤い色を見せ、餌ねだりしていました。この餌ねだりの行動は多くの鳥に共通していて、親鳥は翼のジェスチャーにくわえ、口の中の色を見せられると餌を与えたくて、たまらなくなるそうです。カッコウのなかまに托卵された小鳥の親鳥は、托卵されたことを知りつつ、餌ねだりされると本能的に与えたくて仕方なくなる。そんな話を研究者から聞いたことがあります。
さて、オナガの撮影にのめり込むと仕事場へ遅刻しますから切り上げ、巡回コースを進みます。最初の(ではなくなった)観察地をさっと確認し、林の中心部へ。定点を確認して回ります。ここ何日かに比べると鳥の影は少なかったのですが、蝉時雨の向こうのシジュウカラのひと声に気づき、茂った暗がりの葉の揺れと枝移りのときの動きで姿を捉えました。秋に渡り鳥を見つけるには混群を探すのが定石ですから、1羽見つけたら周囲を見回します。他の個体が見つかるはずですが、このときは1羽きりでした。これはとても珍しいことで、むしろ本当に周囲に仲間がいないかをじっくり探してしまいました。各ポイントに小鳥の群れは見つからず、そのまま池の方へ。降りていこうかと思ったそのとき、ツクツクボウシの合唱の向こうにシジュウカラのひと声が聞こえます。周囲に目を凝らすと、小さな群れが見えました。メジロもいるので混群です。ムシクイいないかなと群れを見上げて探していると、シジュウカラよりひと回り大きな鳥が弧を描いて飛びました。その飛行の軌跡できらめいたのは淡い赤茶色。今シーズン初認のサンコウチョウです。サンちゃんはヒノキ林の、完全逆光方向の高い位置にいましたから、観察と撮影には往生しました。少し大きめで動きがダイナミックなので、枝葉越しでもいる位置はわかるのですが、この観察記録用に撮影するのがやっとです。時間もなくなり、仲間が到着したところでバトンを渡して池へ降りていきます。今日のショーは休演で、ツミは飛びませんでした。
1. カルガモ、2. キジバト、3. カイツブリ、4. カワウ、5. コゲラ、6. サンコウチョウ、7. オナガ、8. ハシボソガラス、9. ハシブトガラス、10. シジュウカラ、11. ヒヨドリ、12. メジロ、13. スズメ、14. ドバト、15. ホンセイインコ