井の頭公園は市街地の中の生きもののオアシス。とくに多くの鳥たちにとって渡りの中継地として重要な緑地です。この貴重な環境を後世に残していくため、科学的根拠となるデータを蓄積するために365日野鳥モニタリングをおこなっています。野鳥観察情報を公開している理由はおもに2つです。
1.井の頭公園の自然と生きものを大切に想う人を増やす
井の頭公園で野鳥を観察するきっかけ・入り口となり、愛好家を増やしていきたいと考えています。野鳥観察を楽しみながら、野鳥はもちろん、つながっている生きものの大切さに気づいてもらえればうれしいです。公園の自然と生きものつながりを大切に考える人を増やし、まもる力を強くしたいと考えています。
2.身近な自然のまもり手を増やす
私の活動と同じことは、ほかの公園や緑地でもできます。井の頭公園の情報を見て野鳥の写真を撮りに来るというだけでなく、自分のフィールドでお目当ての鳥をみずから見つけ出してほしいと思います。きっと興味深い出会いや発見があり、身近な環境の大切さに気づくことでしょう。そうして、観察記録を蓄積する活動の輪を広げたいと考えています。いろいろな人がみずからのフィールドでモニタリングしていくことで、広域でデータが蓄積されることになり、研究や保全活動にも役立ちます。
活動するうえで気をつけていること
・希少種の情報は書かない
希少種の情報が拡散すると多くの人が集まってしまい、鳥にも人にも迷惑をおよぼすことになります。トラブルを避けるため、希少種がいる間は、情報を一切書きません。なお希少種のデータは公園の環境の評価に関わるので、いなくなったことを確認してから公開します。その際、マスメディアに取り上げてもらうこともあります。いずれも、いなくなってからです。
・具体的な場所は書かない
詳しい場所も一切書きません。鳥を見つける能力を鍛え、発見の喜びを味わうためにも自分で見つけることに挑戦してほしいです。
・観察マナーをまもる
野鳥観察のマナーをまもりながら、調査と教育普及に努めています。目に余るマナー違反に対しては管理者と連携して指導をおこないます。