天気は悪いですが、涼しい朝です。最初の観察地のほうからはシシシシというエナガの地鳴きが聞こえます。近づいていくにつれて聞こえる声は増え、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロもいることがわかりました。混群はすぐに見つかりましたが、多くの鳥がビワの木に入っているのでなかなか見えません。スダジイにもたくさん小鳥が動いていますが、これら常緑樹の中にいると観察や撮影は難しいですね。混群はすごい数でした。エナガが最も多く、30羽はいたと思います。メジロも同じくらいいました。スダジイにヤマガラを見つけたので観察すると、まだ緑色のどんぐりを割っていました。中の虫がお目当てでしょうか。小鳥たちはとても活発で、たまにネムノキに出てきてくれますが、またビワやスダジイに戻り、見えなくなってしまいます。エナガの群れは、強剪定で後から伸びてきた枝葉が混んだクヌギの中に入ってしまい、さらに見えなくなりました。群れの後続が次々に飛び込みます。行ってしまったーと思いきや、また戻ってきたりして動きが読めませんが、どの鳥もすばやくて撮影は困難でした。そんななか、ネムノキに出てきた細身の小鳥は、くちばしが明るい橙色で下腹はレモン色、センダイムシクイでした。大混群の中に混じりながら、群れのスピードには流されずに意外とマイペースで動いています。葉で見えなくなっても、飛んでとまった位置をきちんと見ておけば再発見できます。飛んできたアオゲラがアカマツにとまったので、しばし撮影しました。メスのアオゲラは換羽中で、貧相な羽衣です。しばらく撮影に夢中になっているうちに大混群は去ってしまったので、コースの巡回を再開しました。2番目の観察地に鳥の影は少なく、林の中心部の探索に移行します。小鳥の群れは見つかりません。あれだけの大混群でしたから、多くの鳥が参加していたに違いありません。見つからないのも必然でしょう。それでも、林の中心部を抜けたところでシジュウカラ主体の混群を見つけました。メジロとコゲラも群れに参加しています。渡り鳥が混じっていないか探していると、ツミが突っ込んできました。インコとの鬼ごっことは異なり、本気で小鳥を獲りにかかっています。木々を巻くようにくるくると旋回しながら、逃げ惑う小鳥を追っていました。結局狩りは失敗に終わり、少し離れた位置にとまりました。そのあと混群に参加していた鳥たちは動きをピタッと止め、鳴き声も聞こえなくなりました。動いたら襲われる……身を守るための行動でしょう。目の前で起きている物語は誰かが解説してくれるわけではないのですが、とてもわかりやすいものでした。
ツミと小鳥たちの動きに感心しながら池へ降りていきました。池のほとりから離れた場所でも、キャラキャラキャラとインコのにぎやかな声が聞こえてきます。時折聞こえる、ゲエッと濁った鳴き声はツミが襲いかかったときにインコがあげる声です。この声で、今朝はショーが開催中だということがわかります。果たして池に着くと、逃げ惑うインコの群れと、滑空するツミが見えました。ツミは2羽以上います。時折、10羽以上の群れが木にとまっているところに殴り込んで、蹴散らしていました。しばらく観察しましたが、やはり本気でインコを襲っているわけではなく、寸止めしています。やはり飛行訓練の練習台にしているのか、からかって遊んでいるかでしょう。ツミは自分より体が大きいサシバやハチクマにからみながら渡っていきます。そんなときは、キーキキキキと尻下りの鳴き声が聞こえます。多くの鳥がやんちゃなツミに参っているようです。
1. カルガモ、2. キジバト、3. カイツブリ、4. カワウ、5. ツミ、6. コゲラ、7. アオゲラ、8. ハシボソガラス、9. ハシブトガラス、10. ヤマガラ、11. シジュウカラ、12. ヒヨドリ、13. エナガ、14. センダイムシクイ、15. メジロ、16. ムクドリ、17. スズメ、18. ドバト、19. ホンセイインコ