逆走台風一過。涼しいですが、どんより曇っていました。雨上がりの動きを期待しましたが、小鳥の動きはありません。そんななか林の中心部へ移動すると、久しぶりにドラミングの音が響いています。このところアオゲラを観察する機会が増えているので、以前のように何個体かが定着することを期待しています。そのとき、不意に目の前から飛び出した中型の鳥。その後ろ姿と羽色に見覚えがありました。離れた地上に降り立ったのはミゾゴイです。毎年通っている鹿児島の離島では渡り途中の個体をほぼ毎回観察できますが、井の頭公園で観察するのは2022年春以来のことです。ミゾゴイは2004年ごろから当時はほぼ毎年確認されていました。世界で約1000羽しかいない希少種とされ、国内でしか繁殖していない国内繁殖固有種なので、井の頭公園の環境の大切さを示す象徴でした。これまで玉川上水万助橋〜新橋間の樹林の保全を東京都水道局に約束してもらったり、2010年の西園拡張の際にはその用途と設計をめぐって議論があるなか、わたしが提出した意見書に当地の林の貴重さを裏付ける科学的根拠として示し、有識者会議で一目置かれて計画変更の一助となるなど、大活躍した鳥です。過去の記録は以下の通り。
•2004年5月2日
•2006年4月30日、5月14日、5月17日
•2007年5月17日
•2009年4月27日、28日
•2010年5月10日
•2011年5月12日
•2012年4月24日~5月6日
•2022年5月1日
ほとんどは玉川上水沿いの小鳥の森での確認です。2012年から10年ほど観察していなかったのですが、2022年に久しぶりに観察しました。それ以来、当地では確認していませんでしたが、今回4年ぶりの観察となりました。これまで真夏の記録というのはありませんでした。秋の渡りで南方へ渡る途中なのでしょう。ミゾゴイは疲れているようすでしたので、わたしと仲間は観察を切り上げて離れました。観察者が追いかけ回してはいけないので、ほかの仲間内にも知らせませんでした。翌日、翌々日と再発見できませんでしたから、無事に旅立ったのでしょう。ミゾゴイのことはそれを確認してからこのブログに追記しました。ミゾゴイは川が流れる鬱蒼とした暗い林を好む森のサギで、ミミズなどを食べます。ミゾゴイが立ち寄る当地の環境はやはり重要です。
今朝は小鳥の混群を見つけられないまま、池へ降りました。上空を舞うツバメの群れは20羽ほどでしたが、アマツバメは見つかりませんでした。
ゴイサギのねぐらだった井の頭自然文化園内のスダジイとクスノキが剪定され、明るくなってしまった件について、知人を通じて管理者に事情確認の問い合わせをしました。最近、公園や街路樹の倒木が増えており、人身事故も起こっています。そのような背景があって、東京都は管轄している公園や施設に樹木調査と対応を指示しています。井の頭自然文化園でも樹木医に依頼して園内の樹木の調査を行なっています。その調査で、当該樹木は危険な状態で、伐採か剪定が必要と診断されました。自然文化園では有識者を講師に定期的に園内の鳥類調査を行なっていますので、当該樹木がゴイサギのねぐらになっていることは把握していましたが、そのまま放置すれば倒木や落ち枝の危険があります。当該樹木はチケット売り場や来園者の動線に隣接しているので対応しなければなりませんでしたが、ゴイサギのねぐらだということを考慮し、伐採ではなく剪定を選んだとのことです。今回のことは昨今の「倒木事情」を考えればやむを得ない判断だったと思います。今の状態でゴイサギたちが戻ってくるか、ほかにねぐらを見つけるか、引き続き観察を続けていきたいと思います。
1. カルガモ、2. カイツブリ、3. カワウ、4. ミゾゴイ、5. アオゲラ、6. ハシボソガラス、7. ハシブトガラス、8. シジュウカラ、9. ヒヨドリ、10. ツバメ、11. メジロ、12. ホンセイインコ