青空は見えていますが、雲が多めでした。静かな住宅地を抜けて林へ入ります。
最初の観察地では、エノキの木がなにやらにぎわっています。騒いでいるのはヒヨドリとツグミで、ツグミは数羽いました。ヒヨドリはもちろん、ツグミ同士も追いかけあっています。エノキは落葉が進んでいて、実があまり残っていないようでした。残りわずかな実をめぐって、ツグミ合戦ということでしょうか。シメが1羽いましたが、追い払われました。シャッターチャンスもありそうですが、先へ進みます。背後でサワサワと聞こえたので振り返ると、カワラヒワの群れがイヌシデの実を食べていました。今、当地で最も多い鳥かもしれません。
その後は目立った収穫もありませんでしたが、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、エナガの混群にヒガラが混じっていました。小さくて、とさか頭がチャームポイントです。もう池のほうへ向かおうとしたそのとき、少し遠くからフィ フィ フィとウソの声が聞こえました。このところ聞いていませんでしたが、まだいたのです。鳴き声が近づいてきたので、いよいよ勝負!と意気込みますが、姿は見えません。やはり手強い相手です。それでも辛抱強く目を凝らしていると、イヌシデのはるか高い位置で動く鳥の姿を捉えました。高いし、枝が幾重にも混んでいます。まともに写真が撮れる状況ではありませんが、粘り強く「針の穴」を探し、記録写真が撮れました。亜種ウソとアカウソの混群で、イヌシデの実を食べているのをはっきりと観察できました。
ウソのいい写真はもっているので、今朝撮影した写真は何かに使えるものではありません。それでも、とてもうれしいのは身近な自然の大切さを伝える証が、また一つ増えたからです。
1. ヒドリガモ、2. カルガモ、3. キンクロハジロ、4. キジバト、5. オオバン、6. カイツブリ、7. カワウ、8. アオサギ、9. オオタカ、10. コゲラ、11. ハシボソガラス、12. ハシブトガラス、13. ヒガラ、14. ヤマガラ、15. シジュウカラ、16. ヒヨドリ、17. ウグイス、18. エナガ、19. メジロ、20. ツグミ、21. スズメ、22. ハクセキレイ、23. アトリ、24. シメ、25. ウソ、26. カワラヒワ、27. ドバト、28. ホンセイインコ