ヒッ ヒッ……静かな住宅地にジョウビタキの声が響きます。キュキュと鳴きながらツグミが2羽、上空を飛んでいきました。キリリコロロ カワラヒワはしょっちゅう飛んでいます。
林でもツグミは目立ち、頻繁に上空を飛んだり、高木の梢にとまって鳴いたり。シー シーと鳴いてシメも飛んでいきました。飛翔写真をと空を見上げていると、カワウが6羽、雁行形態で飛んでいきます。これが今日の観察の締めくくりと関係しているかもしれないことは、この時点では気づきませんでした。

観察定点のムクノキにはイカルの小群がきていて、実をポリポリ食べています。そう、果肉ではなく、中の種が彼らのお目当て。木にとっては、ありがたくない鳥かもしれません。でも食べこぼしの実を落としてくれるので、全面的にマイナスというわけでもないのです。木は誰でも受け入れてくれます。
探索を進め、アカハラを撮り逃すと、ジジジジジという声が聞こえました。キクイタダキの声です。久しぶりに聞いたので1秒ほど出てきませんでしたが、すぐに思い出しました。見上げると、ヒノキのごちゃごちゃ混んだ中を動く極小の影が見えました。シルエットには丸みがあり、ピンポン玉のようなイメージです。間違いありません。その後、一時的にムクノキに出てきましたが、すぐにヒノキに戻ってしまい、撮影は困難でした。今朝は時間がなかったので、その場を仲間に任せ、離れることに。ヒガラの声も聞こえていました。
池に降りていくと、この場所では久しぶりのジョビ男がいました。到着したてなのか、落ち着かないようすで位置を変えます。あまり鳴かないのは、ジョビ子に怒られるから? そんなアホな妄想をしながら、池のほとりへ。カワウの新コロニーの観察です。
カワウの姿がありません。新コロニーのラクウショウには縦に縄が何本も張られていました。これでは出入りするときに翼がかかってしまいます。ツバメの巣をカラスから守るために、縦に糸を張るのと同じ原理です。動物園はカワウたちを追い出すことに成功したようです。

この対応、動物園内での鳥インフルエンザの蔓延を防ぐためにやむを得ないものだと思いますが、このあとカワウたちはどうするでしょうか。今日、池ではカワウの姿を見ていません。朝、上空をV字形の編隊で飛んでいったカワウは、この地を追い出された者たちなのでしょうか。新天地を求めて旅立ったのでしょうか。
1. カルガモ、2. キンクロハジロ、3. キジバト、4. オオバン、5. カイツブリ、6. カワウ、7. ゴイサギ、8. アオサギ、9. コゲラ、10. ハシボソガラス、11. ハシブトガラス、12. ヒガラ、13. ヤマガラ、14. シジュウカラ、15. ヒヨドリ、16. ウグイス、17. エナガ、18. メジロ、19. キクイタダキ、20. ムクドリ、21. シロハラ、22. アカハラ、23. ツグミ、24. ジョウビタキ、25. スズメ、26. ハクセキレイ、27. シメ、28. イカル、29. カワラヒワ、30. ドバト、31. ホンセイインコ