どんより曇り空で空気も冷たく、肌寒い朝でした。住宅地上空を、カワラヒワがパラパラ飛んでいきます。最初の観察地は静かで、ツグミやシメが少しいる程度。ヒヨドリは忙しく飛び回っています。
ムクノキにたかるヒヨドリにツグミが混じっています。探索を進めるとシロハラとアカハラも確認できましたが、居場所が偏っていました。さらに歩きますが、林の中心部を抜けても、いつもの子たちの混群に出会いません。身体がやや冷えていたので、温かいルイボスティーを少し飲むことにしました。カメラを置き、お茶を片手に一服。サーモスの『山ボトル』の保温力は抜群で、熱々すぎてなかなか飲めませんでした。そういうときに限って観察の機会がやってくるもので、ヒノキの中で追いかけ合う小鳥が見えました。ヤマガラにシジュウカラ、ヒガラもいます。混群です。いつもの子たちはここにいたのですね。ホバリングしたのはもしかしてキクイタダキ? ヒガラが数羽いるのを確認したところで、群れは流れていってしまいました。
そういえば、ここに至るまでにカワラヒワがあまりに少ないのも気になっていました。いつも群れがとまるシンボルツリーにも、1羽だけしかいません。どこかへ移動してしまったのでしょうか。その答えも「偏り」でした。進行方向にはらはらとイヌシデの翼が落ちているようすが見えます。その樹上にカワラヒワたちがいる証です。そう、いつもと少し違う場所にいたのです。この「はらはら」、注意して目を凝らせば遠くからでも見えて、樹上の鳥の存在に気づけます。木の下に行くと、ぱらぱらと小雨がやさしく葉を叩くような音が聞こえます。ギュイーとアトリの声も聞こえますが、その割合は小さいので、なかなか姿を見つけられません。不意に群れが一斉に飛び立ちました。何かに驚いたのでしょうか。やはり100羽はいるようです。ヒョヒョという鳴き声が重なるのもさることながら、ドドッという羽音に圧倒されました。小鳥1羽では小さな羽音も、100倍になれば風圧さえ感じられるような迫力でした。
池のほとりで目新しいことはありませんでしたが、イロハモミジに別の混群がいました。観ていると、シジュウカラがまたもアミガサハゴロモを捕食しています。このイロハモミジは例年より色づきが早いようです。その彩りを背にしたエナガが素敵でした。
1. カルガモ、2. マガモ、3. ホシハジロ、4. キンクロハジロ、5. キジバト、6. オオバン、7. カイツブリ、8. カワウ、9. ゴイサギ、10. コゲラ、11. ハシボソガラス、12. ハシブトガラス、13. ヤマガラ、14. シジュウカラ、15. ヒヨドリ、16. ウグイス、17. エナガ、18. メジロ、19. シロハラ、20. アカハラ、21. ツグミ、22. スズメ、23. キセキレイ、24. ハクセキレイ、25. アトリ、26. シメ、27. カワラヒワ、28. ドバト、29. ホンセイインコ