2025年11月11日の井の頭公園での野鳥観察記録

野鳥観察情報

住宅地上空をカワラヒワ2羽が通過。ビワの花の開花状況を確認してから、最初の観察地へ。ツグミが2羽、ケヤキの梢から飛んでいきました。シメも上空を通過します。ジョウビタキの声が聞こえますが、かなり離れていました。

林の中心部を精査しますが、今朝はシロハラとアカハラを確認できませんでした。キビタキはもう去ったでしょうか。いつもの子たちの群れも見かけず、とても静かです。お会いしたバーダーから、ツグミ3羽が地上に降りていたという話は聞きました。なおも探索を続け、今朝もカワラヒワの群れがイヌシデの実を食べるのを観察。かすかに種を砕く音、小雨が葉をやさしく叩くような音が聞こえ、翼が回転しながらはらはらと落ちてきます。不意にヒヨドリの鋭い鳴き声がしたと思うと、ヒョヒョヒョと一斉に鳴きながらカワラヒワの群れが飛びました。何が起きたかは、過去に観察した経験からわかります。シンボルツリーにとまっていたカワラヒワの群れに、ヒヨドリが突っ込んで追い散らしているのです。ヒヨドリはフルーツ(果実)派で、ナッツ(種子)は食べませんから、カワラヒワを追い散らすのはただの嫌がらせです。マウントを取る取らないとか、圧をかけるかけないとか言って喜んでいるレベルの低い人たちと同じ性格の悪さですね。逃げたカワラヒワたちがとまった方向から、ギュイーとアトリの声が聞こえました。先週、声は聞いていたのですが、姿を見つけられなかったので観察記録にだけ入れていました。その後、きちんと観察していなかったのですが、ようやく姿を確認できました。カワラヒワの群れは合計で100羽以上いますが、アトリは少数なので見つけにくいかもしれません。
アトリを観察していると、チュー チュー チュチューというヒガラの声が聞こえます。見るとコゲラ、シジュウカラ、メジロ、エナガの混群が活発に動いていて、その中に混じっているようです。それにしてもシジュウカラの動きの速いこと。またチュウゴクアミガサハゴロモを採食しているのでしょう。ハゴロモは簡単に手でつかめるくらい動きが鈍いので、このシジュウカラの動きは、虫の多さにはしゃいでいるのかもしれません。なにしろ枝移りの速さは、シマエナガ以上ですから。混群の中にヒガラを見つけ、ハゴロモを食べているようすを確認すると、リュウキュウサンショウクイの鳴き声が聞こえました。このスズメよりもひと回り大きな鳥は、混群のそばにいてマイペースに行動します。ほかの鳥に干渉はしないのですが、混群のそばにいます。小鳥たちに虫を探索させ、利用しているのかもしれません。
それにしても混群の鳥の多さにも驚きました。50羽はいたと思います。晩秋に落ち葉が舞い落ちるように、小鳥たちが次々に流れていきました。混群は写真で表現するのが難しいのですが、今朝はあまりにも数が多いので、ヤマガラと複数のシジュウカラを同じ画面に入れることができました。
その後、池に降りる手前でウソの声を2回聞きました。姿は確認できませんでしたが、今朝は23区の別の緑地でも観察されており、やはり今シーズンの冬鳥観察は期待できそうです。

1. ヒドリガモ、2. カルガモ、3. マガモ、4. ホシハジロ、5. キンクロハジロ、6. キジバト、7. オオバン、8. カイツブリ、9. カワウ、10. ゴイサギ、11. アオサギ、12. カワセミ、13. コゲラ、14. リュウキュウサンショウクイ、15. ハシボソガラス、16. ハシブトガラス、17. ヒガラ、18. ヤマガラ、19. シジュウカラ、20. ヒヨドリ、21. ウグイス、22. エナガ、23. メジロ、24. ムクドリ、25. ツグミ、26. ジョウビタキ、27. スズメ、28. ハクセキレイ、29. アトリ、30. シメ、31. ウソ、32. カワラヒワ、33. ドバト、34. ホンセイインコ

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