2025年9月19日の井の頭公園での野鳥観察記録

野鳥観察情報

寒波がやってきて冷え込んだ日、池に降りてみると冬ガモが到着していた。よくあることです。涼しくなった今朝の観察は似たような展開で、秋の渡りの大波が寄せてきたことを実感できるものでした。
林の気温は21℃台。25℃以上じゃないと鳴かないといわれるセミが、定説どおり静かです。聞こえてきたのはキン キン キンというエゾムシクイの地鳴き。このときは姿が見えませんでした。探索を進めると、キビタキとコサメビタキの地鳴きも聞こえます。もしかすると今までセミの声にかき消されていただけで、渡りの子たちは地鳴きを発していたのかもなどと考えながら歩きました。今朝も新しい観察地がにぎやかだったので行ってみると、メジロの群れの中にエゾムシクイがいました。やはりと思っていると、上空で中型の鳥がふわふわと跳躍飛行しています。飛び方と大きさ、シルエットからカケスだとすぐにわかりました。ここ井の頭公園では漂鳥・冬鳥ですから、季節移動しているのだということを強く感じました。カケスはどこから来て、どこへ行くのでしょう。

エゾムシクイ
現在の画像に代替テキストがありません。ファイル名: JTP250919_0691.jpg
単独で移動していたカケス

仲間がサンコウチョウを見つけていたのですが、その報で手薄になってしまったフィールドをしっかり探索することが大切です。追加の渡りは見つかりませんでしたが、最近影が薄いアオゲラを確認できました。その後、サンコウチョウを確認しつつ池へ。ルーティンの「振り返り」で見つけたのは、空を飛ぶ大きな鳥の軍団でした。その数、13羽。すわ、池を追い出されたカワウたちか!?と思い込みましたが、よく見つめてみるとアオサギだとわかりました。アオサギ軍団は雁行のV字形で井の頭公園の上空を通過していきました。アオサギは数え切れないほど観ていますが、こんなのは初めてです。これも季節移動の一コマなのでしょう。

サンコウチョウはいる位置が高すぎました
雁行するアオサギの群れ


池では今日も「鬼ごっこ」が催されています。早朝観察していた仲間の話では最大5羽を確認しているそうで、終息したと思ったのは早合点でした。しばしショータイムを楽しんで、遠征前の充実した観察を終えました。

半日あれば相当おもしろい写真が撮れるはずだが、時間が……

1. カルガモ、2. キジバト、3. カイツブリ、4. ゴイサギ、5. アオサギ、6. ツミ、7. カワセミ、8. コゲラ、9. アオゲラ、10. サンコウチョウ、11. カケス、12. オナガ、13. ハシボソガラス、14. ハシブトガラス、15. ヤマガラ、16. シジュウカラ、17. ヒヨドリ、18. エナガ、19. エゾムシクイ、20. メジロ、21. エゾビタキ、22. コサメビタキ、23. キビタキ、24. スズメ、25. ハクセキレイ、26. ドバト、27. ホンセイインコ

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