湿度は下がりましたが、暑さはあまり変わりません。林ではクマゼミがよく鳴いています。クマゼミといえば、昨夜のセミ羽化観察会でこんな話を聞きました。参加した子どもたちはウォーターフロントに住んでいるので、クマゼミは身近な存在です(湾岸の新しく造成した土地にはクマゼミが多い)。少し前まではあまり鳴いていなかったが、8月に入ってから一斉に鳴き始めて、今にぎやかになっているそうです。本来は東京にいないセミですから、そもそも井の頭公園では少ないのですが、初鳴きは例年8月に入ってすぐだったかもしれません。
シャンシャンシャンシャンというクマゼミの声を背景に、小声で短く鳴くシジュウカラの声が聞こえます。木立ちの中を覗いてもすぐに姿を見つけられないのは、葉の陰に隠れてひっそり動いているから。この状況にくじけずに、がんばって姿を見つけることが探索力の強化につながり、いざお目当ての鳥を探すとき、よい結果につながります。シラカシの暗がりをよく見ていると、遠くでかすかに動く影と小さな枝の揺れが目に入りました。ようやく捉えたシジュウカラは、よく見ると換羽で羽毛があちこち抜けているようです。なるほど、これはひっそり行動を裏付けているかもしれません。一方で、メジロと一緒に動いている20羽ほどの混群にも出会いました。こちらは明るい場所に出てきていますし、換羽の状況はそこまででもないようです。まだまだ観察が足りないですね。真夏の換羽という点に注目して観察を続けていきたいと思います。
1. カルガモ、2. キジバト、3. カイツブリ、4. カワウ、5. カワセミ、6. コゲラ、7. ハシボソガラス、8. ハシブトガラス、9. シジュウカラ、10. ヒヨドリ、11. メジロ、12. ムクドリ、13. スズメ、14. ハクセキレイ、15. ドバト、16. ホンセイインコ