今朝はモズの挨拶がありませんでした。避雷針を確認すると、ハシボソガラスがとまっています。
住宅地ではヒヨドリがよく鳴き、飛んでいます。歩き始めてすぐ、背後上空からビーというひと声が聞こえました。セグロセキレイの鳴き声だと思い、振り返って見上げましたが、それらしい姿は見当たりませんでした。
最初の観察地は小鳥たちが激しく動き回り、大にぎわい。鋭く飛んで枝にとまり、細かく動かないのはヒタキの特徴。立つようなシルエットに見えます。確認するとキビタキでした。周囲にはコゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、エナガ、メジロがたくさんいて、その中から渡り鳥を見つけるのは大変です。不意にシルエットが細身の鳥が見えたので双眼鏡で確認すると、ムシクイでした。素早く動き回るのでなかなかはっきり観察できませんでしたが、ピチッという声はメボソムシクイかオオムシクイの地鳴きです。その後、やや小さい声量でチョッチョリ チョッチョリとぐぜってくれたのが聞こえたので、メボソムシクイだとわかりました。記録写真を撮ろうとしますが、ほとんどシジュウカラやエナガ、メジロという大混群の中から数少ないムシクイを探すのはなかなか骨が折れます。集中して目を凝らしていると、蚊が顔にたかってきて邪魔をしてくれます。集中しようとしているときに邪魔されると腹が立つもので、わたしは強力な虫よけをたっぷり手に取り、顔と首にしっかり塗り込みました。身体には悪そうですが、これで邪魔はされなくなり、観察に全集中できます。その後、メボソムシクイとキビタキを何度か確認、観察することができました。
混群ではエナガが先行し、シジュウカラとメジロは後からついていきます。キビタキも明るい場所に出てきてとまり、しばらく空中の虫を採食したあと、群れについていきました。ムシクイは見当たりませんでしたから、メジロにまぎれていつの間にか抜けていたのでしょう。大混群が林の中心部のほうに次々に移動していくのを見届けて、移動することにしました。ほとんどのヤマガラは混群についていかず、残っています。豊作のエゴノキがここにあるので、ついていく意味があまりないのでしょう。
探索を進めましたが、今朝もツグミ属は見つかりませんでした。キビタキの小群は今朝もミズキの実を食べています。移動途中と思われるカケスが林に立ち寄っていて、たまに鳴いたり、短い距離を移動したりしていました。
池に降りていつもの場所で振り返ると、はるか遠くで猛禽類が帆翔しています。サシバかなと思いましたが、どうもハイタカ属のようです。あまりにも遠いので識別は不可能でした。今朝も「鬼ごっこ」は開催されていて、成鳥のメスがインコを追いかけていました。成鳥も「鬼ごっこ」するというのが今シーズンの発見です。
1. カルガモ、2. キジバト、3. カイツブリ、4. カワウ、5. ツミ、6. カワセミ、7. コゲラ、8. カケス、9. オナガ、10. ハシボソガラス、11. ハシブトガラス、12. ヤマガラ、13. シジュウカラ、14. ヒヨドリ、15. エナガ、16. メボソムシクイ、17. メジロ、18. ムクドリ、19. キビタキ、20. スズメ、21. ドバト、22. ホンセイインコ