2025年8月15日の井の頭公園での野鳥観察記録

野鳥観察情報

暑さ再びですが、これがこの時期本来の気候ですね。少し前の梅雨みたいな天候がおかしいのです。でも木陰に入ると、若干の涼しさがあります。「真夏日」の指標となるヒヨドリの口開けは日なたで見られ、日陰では閉じていることが多いものです。
林の探索を始めると、まずヤマガラのさえずりが聞こえます。蝉時雨にかき消されそうになるツツピー ツツピーを頼りに姿を探します。メジロも声量の小さいさえずりを聞かせてくれましたが、姿を見つけるのはなかなか難しいところです。
この3日ほど林の鳥の気配がほとんどなかったのですが、今朝はようすが違うようです。中心部でわたしが立ち止まって目視するポイントの一つで、シジュウカラを見つけました。虫よけなしの腕を蚊に刺されながら、イモムシを採食しているのを撮影します。周囲にも他の個体がいましたが、遠く逆光でまぶしい中にシルエットが細めで尾羽が短く、飛び方が鋭い個体がいるように見えました。双眼鏡で確認すると、細身の体に橙色の下嘴が見えます。センダイムシクイの秋季初認です! この瞬間のために真夏の暑い中、鳥の気配がないのにめげず、毎日しっかり探索してきたのです。「身近な野鳥の観察図鑑」のP13に書いた通り、鳥の気配が少ない真夏にセンダイムシクイを見かけることを今シーズンも確認できました。センダイムシクイは2カ所で3個体を確認しましたが、シジュウカラの動きに比べて、鋭い飛び方をします。メジロはセンダイに比べてスピードがやや遅いことが多いのですが、全力を出すと同等の動きに見えます。シルエットや色が似ているので、見間違えることがあります。
もう少しするとサンコウチョウも初認されるでしょう。これから秋の渡りが本格化しますから、毎日の観察が楽しみです。

1. カルガモ、2. キジバト、3. カイツブリ、4. カワウ、5. カワセミ、6. コゲラ、7. ハシボソガラス、8. ハシブトガラス、9. ヤマガラ、10. シジュウカラ、11. ヒヨドリ、12. センダイムシクイ、13. メジロ、14. スズメ、15. ドバト

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