日差しがまぶしく、梅雨が明けたように感じます。朝から暑いのですが、昨日までより湿度は低めです。ニイニイゼミの合唱にミンミンゼミの声が混じり、遠くには入道雲。夏らしさを感じます。
最初の観察地に入ると、ハシボソガラスが逃げていきました。奥からはエナガのジュルリらしき声が聞こえてきましたが、かすかなので虫の声のようにも聞こえます。近づくとそれらしく聞こえてきましたが、まだはっきりせず。声量が小さいのです。幼鳥の姿を見つけ、それが未熟なジュルリだということがはっきりわかりました。同じ場所で耳にした、ヒヨ ヒヨと短く区切るようないい声はメジロ。連続的に鳴かないと、わかりにくいものです。ハゼノキの葉が茂っている隙間から、レモンイエローの小鳥を見つけました。今回もエナガ幼鳥は単独でしたが、近くに他の個体もいたのでしょうか。
わたしは以前、真夏には留鳥も移動し、公園内に鳥が少なくなると考えていました。でも私の図鑑を監修している樋口広芳先生の見解は、移動しているのではなく、換羽期なのであまり動かずにひっそり過ごしているのだろうというものでした。真夏は植物が繁りきっていますし、今朝の観察のように鳥が小声しか出さないような状況だと、いてもなかなか見つける(気づく)のは難しそうです。シマエナガは子育てを終えたあと、山へ行ってしまうので夏は見られなくなるというのが、愛好家の間でのもっぱらの噂です。でもよく観察している人に聞くと、移動するものと残るものがいるそうです。北海道とは条件が異なりますが、井の頭公園の留鳥も、真夏に移動するものと残るものがいるのかも知れません。
1. カルガモ、2. キジバト、3. カイツブリ、4. カワウ、5. オオタカ、6. ハシボソガラス、7. ハシブトガラス、8. ヤマガラ、9. シジュウカラ、10. ヒヨドリ、11. エナガ、12. メジロ、13. ムクドリ、14. スズメ、15. ドバト、16. ホンセイインコ