2025年4月13日の井の頭公園での野鳥観察記録

野鳥観察情報

雨が降る前にひと回り。最初の観察地でかすかに聞こえるぐぜりに、しばし耳を傾けました。暗い曇りで、シラカシの葉が茂った中からですから姿は見えません。声の質からメジロかアオジに絞られるのですが……。メジロであれば、ぐぜりのどこかで典型的な地鳴きを入れるので、見抜くことができます。でも今朝の声は長いフレーズの中に、メジロ地鳴きがまったく聞こえなかったので、アオジだと見当をつけました。しかし疑問は残ります。アオジのぐぜりでも、それとわかるフレーズ、たとえばツリーといった声が入りますが、ありません。シラカシの暗がりを見上げながら聴いていると、梢近くで動く影が見えました。双眼鏡で確認すると、アオジでした! 謎のままにならずホッとして、探索を再開しました。メジロがドウダンツツジの蜜をなめています。著書の図鑑では、メジロが好む果実や蜜のコレクションを紹介していますが、ドウダンツツジはありません。よし!コレクションが増えるというモチベーションで撮影しますが、ドウダンツツジは細かい枝が混んでいるので、なかなか厳しい撮影となりました。今日いちばんのなるほど!は、ハシボソガラスの行動でした。10羽以上がアスファルトの上で、何かをついばんでいました。誰か餌でも撒いたのではないかと疑いながら、食べているものを確認すると、2ミリくらいの小さな幼虫がたくさんいるのでした。見上げるとクヌギの花。ヤマガラやシジュウカラがシデの花にぶら下がって、こんな小さな虫を食べていましたが、同じ類でしょうか。カラスの体に比すれば、我々が荏胡麻の実を食べるようなもの。それでも栄養価が高いのでしょうか。久しぶりに、いつもの人慣れしているほうのツグミに会いました。最近はミミズをよく食べています。それを観察していると、エナガのつがいがやってきました。雨だからか、枝移りがゆっくりです。横枝にとまって動かず、ときおり空を見上げています。雨かぁというつぶやきが聞こえてきそうでした。

シジュウカラのさえずりをあらためて聴いていますが、2ヶ所でツツピを聞きました。でもやはり、ツツピー ツツピーではなく、ツツピ ツツピなのでした。

1. ハシビロガモ、2. カルガモ、3. キンクロハジロ、4. キジバト、5. オオバン、6. カイツブリ、7. カワウ、8. オオタカ、9. コゲラ、10. アオゲラ、11. ハシボソガラス、12. ハシブトガラス、13. ヤマガラ、14. シジュウカラ、15. ヒヨドリ、16. ツバメ、17. エナガ、18. メジロ、19. ムクドリ、20. ツグミ、21. スズメ、22. ハクセキレイ、23. アオジ、24. ドバト、25. ホンセイインコ

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