2026年11月5日の井の頭公園での野鳥観察記録

野鳥観察情報

雨がさあっと降り、北風が吹く肌寒い朝でした。写真機にレインカバーを装着し、傘をさして歩くことにします。最初の観察地では、目立つできごとがあるかどうか確認する程度に流そうと考えていましたが、エナガの群れの声が聞こえてしまいました。雨の中、観察を始めます。群れは高台のサクラにいますが、雨で極めて滑りやすくなっているので決して登るまいと意識しました。前に滑ることがわかっていながら登り、目の前の鳥に夢中になって転んだ経験があります。群れを遠巻きに観察していると、距離が近い2羽がいました。小競り合いがあるかなと思いましたが、左の子が右の子をキスのようにツンと軽く突き、右の子は離れます。きっとAFが外すからピントを固定しようと親指でボタンを操作しようとしていた矢先のことで、大事な瞬間を逃してしまいました。エナガは四六時中探索と採食なので、個体間のコミュニケーションを観察できるのはまれで、瞬間的です。雨降りで背景が白く、枝かぶりとはいえ、逃した魚を思うと悔しさがあります。といっても、いつもこんなのばかりです。気を取り直すほどのことではなく、次の観察地へ向かいました。

雨でできた水たまりにキジバトがいて、水を飲んでいます。数回繰り返し飲んだのですが、その場を動かないので、通りますよーと心の中で呼びかけながら、道の端をゆっくり進みました。目も合わさないようにしたのですが、ハトは奥に引っ込んでしまいました。第二観察地ではとくに収穫がなく、林の中心部へ進んでいきます。

ミズキを見上げると、雨粒と風が葉を揺らすなか、小鳥の動く影が見えました。よく動いているヒヨドリよりはるかに小さく、とまってからしばらく次の動きがありません。ただ、とまっている姿がわからないので、だいたいの位置を双眼鏡で覗きます。すると、色づきはじめた葉に囲まれて、あざやかな黄色が見えました。キビタキのオスの腰の色です。雨の中、短い時間でしたが、観察することができて幸せな気持ちになりました。キビタキは木の梢に出て、残っている実を食べているようでしたが、ここは木を見上げる形なので、見えません。雨も邪魔するので、先へ進むことにしました。

ケケケケと鳴いて、アオゲラが目の前を横切って飛んでいきました。グランドを見ると、ハシボソガラスが10羽ほどの群れで、なにかをついばんでいます。その周りにはケヤキしかなく、彼らが何をついばんでいるのかは、結局わかりませんでした。

探索を進めていると、ツィーッとツグミ類の声。少し急ぎ足でしたが立ち止まり、周囲に目を凝らします。遅刻にどれほどの問題があるのか、人の生死に関わるわけでもない時間に間に合うことに躍起になり、イノシシのように人を突き飛ばして突進する人を軽蔑するわたしは、再優先事項である野鳥の探索モードに戻りました。動くものはすぐに見出だせませんでしたが、しばらく粘っていると飛んでいく中型の鳥の影が見えました。ヒヨドリとはちょいと違うことが自覚できます。それがとまったように見えた先を双眼鏡で確認すると、橙色の胸が見えました。アカハラです。残っている夏鳥とやってきた冬鳥の両方を確認でき、満足して進みました。降雨の状況なので精査すればさらに発見があるのでしょう。でも私にはイベント対応や本の編集の役目があるので、ここは先へ進みます。池へ降りていくと、定位置に羽衣完成のオシドリとエクリプスがつがいのように並んでいます。ん!?、もしかしてオスはエクリプスだと見抜けず、メスだと思って一緒にいるのか!? いや、全生物で視覚ナンバーワンの鳥類に限ってそのような見落としはないでしょうから、親子?後輩? まあ、どちらでもいいですね。

1. オシドリ、2. ハシビロガモ、3. ヒドリガモ、4. カルガモ、5. ホシハジロ、6. キンクロハジロ、7. キジバト、8. オオバン、9. ゴイサギ、10. コゲラ、11. アオゲラ、12. ハシボソガラス、13. ハシブトガラス、14. シジュウカラ、15. ヒヨドリ、16. ウグイス、17. エナガ、18. メジロ、19. ムクドリ、20. アカハラ、21. キビタキ、22. ハクセキレイ、23. ドバト、24. ホンセイインコ

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