2026年11月1日の井の頭公園での野鳥観察記録

メボソムシクイ 野鳥観察情報
メボソムシクイ

野鳥観察会の朝、いつものようにフィールドをまわってから集合場所へ向かいます。最初の観察地を進み始め、ピという小さな声に足を止めて見上げると、ムシクイがいました。この、「初っ端に渡り鳥に出あう」という経験は少なくなく、周囲の小鳥の数から割合を考えると確率が高くはないのに、興味深い現象だと思います。ムシクイはハエのような虫を捕らえたところでしたが、枝が混みすぎてピントが合いません。マニュアルでなんとか撮影した姿は、橙色の下嘴の先端側に黒い斑があるのと、下腹や下尾筒に黄色みがないことが確認でき、遅い渡りの時期と合わせてメボソムシクイだとわかりました。いつものような時間がないので、早々に見切りをつけて次の観察地へ向かいます。

林の中心部でキビタキの地鳴きを聞くも、姿を見つけられず。ジョウビタキの地鳴きも聞こえましたが、離れた住宅地からでやはり姿が見えませんでした。その後、時間がないので集合場所へ真っ直ぐ向かうと、道路を横断したところで小鳥が飛ぶ影が目に入りました。とまったはずの場所に鳥の形が見えずに困っていると、上の枝に飛ぶ影が見えます。そこでもとまった姿が見えず、何度か枝移りしたところで捉えると、キビタキメスタイプでした。

池へ降りて「スター」であるオシドリを探します。いつも定位置にいたのはエクリプスのみで、きれいな羽衣の子は動物園のオシドリケージに遊びにいっているのかもしれません。観察会中には池に出てきてほしいと思いつつ、集合場所へ着きました。

参加者を2班に分けて会を始めます。最初に池のほとりの茂みに隠れている鳥を見てもらいます。ゴイサギ幼鳥を見つけられるか問いかけましたが、参加者が見つけたのは成鳥。なんとわたしが見落としていた鳥を見つけてくれたのです。これが観察会の魅力で、目が多いことのよさです。ゴイサギ幼鳥も紹介し、次にカモやオオバンを観察。カワウの話をしていると、ヒッ ヒッ ヒッとジョウビタキの声。これを若きバーダーが聞き逃しませんでした。よく気づいたね! よし、姿を探しに行こうと移動するも見当たらず、元の場所に戻ろうと移動していると、オオタカが飛んでいたと参加者に教えてもらいました。上空を見上げると帆翔しているタカがいます。撮影しながら被写体を観察すると、褐色で胸に縦斑のあるオオタカ幼鳥でした。オオタカはひらりと旋回したり、背面飛行したりと華麗に飛んでいましたが、カラスが迎撃に向かいます。カア カア鳴く声は応援要請なのか、いつの間にか数羽のハシブトガラスが集まってきてオオタカを囲み、擬似攻撃です。オオタカはカラスたちに追われて、遠くへ飛んでいってしまいました。サプライズで開催されたこのショーを見上げていたキッズバーダーは、オオタカを見送ると拍手しました。わたしも一緒に拍手です。

その後、スターを探しにいきますが、衣装に着替えず部屋着のままの子しかいません。比較相手なしでエクリプスの説明をしていると、オシドリは潜水しました。オシドリは水面採食ガモですから、潜水する場面にはなかなか出会えません。繰り返し短い潜水を繰り返すオシドリエクリプス。水面近くに食べるものが乏しい井の頭池ならではの行動でしょうか。いずれにしても、生態記録コレクションに新たなネタが一つ加わりました。

スター不在なら林での探索時間を確保したいと移動していくと、ホシハジロの一団がいました。すぐ目の前にいますが、逃げません。これは観察しやすいと、参加者は一斉に撮影を始めます。群れの中に色が濃い子がいました。毎シーズン見かける子で、おそらくメジロガモとの雑種と思われますが、詳しく調べてみないとわかりません。
池から御殿山の雑木林へ上がっていきます。シジュウカラやメジロを見つけては、群れをしばらく観察するということを何度も繰り返しました。確認しても確認しても渡り鳥は混じっていませんでしたが、林の中心部でようやくムシクイを捉えました。木の高い位置にいて動き回り、枝葉がかぶるのでなかなか同定が困難。ようやく写真を撮ることができました。下嘴が橙色で先端側に黒っぽい斑があります。そして下腹に黄色味はないので、メボソムシクイです。

最後に鳥合わせをして観察会終了。キッズたちの観察が光った会でした。

1. オシドリ、2. ハシビロガモ、3. ヒドリガモ、4. カルガモ、5. マガモ、6. ホシハジロ、7. キンクロハジロ、8. キジバト、9. オオバン、10. カイツブリ、11. カワウ、12. ゴイサギ、13. アオサギ、14. オオタカ、15. コゲラ、16. ハシボソガラス、17. ハシブトガラス、18. ヤマガラ、19. シジュウカラ、20. ヒヨドリ、21. ウグイス、22. エナガ、23. メボソムシクイ、24. メジロ、25. キビタキ、26. ジョウビタキ、27. スズメ、28. ハクセキレイ、29. アオジ、30. ドバト、31. ホンセイインコ

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