キュキュ 林の入り口に着くまでに、住宅地上空を飛ぶツグミを10羽確認しました。公園内でもよく飛んでいます。
最初の観察地では、ほとんど実の在庫がなくなったエノキに1羽のツグミがいました。在庫わずかな実は食べにくい位置にあるもので、ツグミは一生懸命体をひねって伸ばして実をくわえとっていました。ところがどうやら賞味期限切れのようで、まずい実はそのまま捨てていました。食べる実と食べないものを選別します。もう少し寒くなって、地上に落ちた実を食べるときにも見られる行動です。「鳥になること」鈴木俊貴さんの言葉を思い出しましたが、ツグミがどういう気持ちでエノキの実を選別しているのか、すぐには想像がつきませんでした。キュキュキュ!そのツグミは強く鳴いて、飛び去りました。(賞味期限切れかよ)と言い放ったかどうか、ツグミ語はわかりません。
大きなムクノキにはツグミとシメに加え、シロハラも来ていました。その後はあまり収穫がないまま、昨朝のキクイタダキ発見に味をしめ、混群を求めて探索を進めます。遠くのイヌシデの樹上でカワラヒワの大群が動いているのが見えます。落葉が進んで、遠くからでもよく見えるようになってきたのです。その数、100羽以上。動いているというより、うごめいているといった風情で、600mmレンズでは表現できない光景でした。その群れにヒヨドリが突っ込みます。100羽以上のカワラヒワが一斉に飛ぶようすは見応えがありますが、ヒヨの嫌がらせだと思うと微妙な気持ち。600mmでは表現できませんし。ヒヨドリは果実、カワラヒワは種子ですから競合しないのですが、イヌシデで採食したカワラヒワがエノキにとまってひと休みするのが、ヒヨは気に入らないのでしょう。まあ、そんなやんちゃな姿とギャーと逃げまどうカワラヒワたちもかわいいものです。
メジロはムラサキシキブ(意地の悪い、ヒゲじいみたいな人がいるのでコムラサキと書いておきます)の実を食べていました。すぐ近くにはヒヨがいましたが、なぜか穏便に済みました。
池に出ると、ツグミが飛び回っています。ヒヨドリよりもツグミが多いほど。今朝は50羽以上見ています。各地で実がなくなってきて、大移動が始まっているのかもしれません。
水面にはヨシガモがいました。先日と同じ個体かどうかは不明です。
1. ヨシガモ、2. カルガモ、3. ホシハジロ、4. キンクロハジロ、5. キジバト、6. オオバン、7. カイツブリ、8. カワウ、9. カワセミ、10. コゲラ、11. ハシボソガラス、12. ハシブトガラス、13. ヒガラ、14. ヤマガラ、15. シジュウカラ、16. ヒヨドリ、17. ウグイス、18. エナガ、19. メジロ、20. シロハラ、21. ツグミ、22. ジョウビタキ、23. スズメ、24. ハクセキレイ、25. シメ、26. カワラヒワ、27. ドバト、28. ホンセイインコ