いい天気になりましたが、今日は暑くなるとか。最初の観察地は今日も静かで、このあとの展開が心配なところです。シジュウカラ幼鳥の声が聞こえましたが、林の暗くて高い位置にいるので、そのまま素通りしました。林の中心部に入って、本格的な探索を始めると、ピコリとキビタキのさえずりが聞こえます。声のする方へ移動し、観察を始めました。よくさえずる個体で、上面がところどころ灰色。第1回夏羽ですね。なかなか姿を見せてくれませんでしたがなんとか捉え、針の穴を通すように撮影しました。あまり長居するとほかを観察する時間が足りなくなるので、証拠を押さえたら、探索を続けます。ある場所で見上げたとき、鋭く飛ぶ小鳥を見つけました。動きから、ヒタキ類に違いありません。双眼鏡で確認すると、コサメビタキでした。少し渡りが遅いでしょうか。コサメっちは林の空間でフライングキャッチを繰り返しながら、移動していきました。

さえずりが聞こえることに頼ってばかりで、目視で探さないと発見できない好例でした。かすかにぐぜっていましたが、受け身の「聞こえる」ではおそらく聞き取れません。意識して耳を澄まし「聴く」ことが大切です。友人によると、私の巡回路から離れた場所2ヶ所でもキビタキがさえずっていたそうで、コサメと合わせて考えると、小さな波が寄せて来たのかもしれません。
ほかの場所ではエナガのひなが落ちてしまっていて、親鳥が給餌していました。ひなを拾わないのはもちろん、親鳥が給餌できるようにひなへ近づきすぎないように配慮する、当地の観察者たちのマナーには心地よいものがありました。
1. カルガモ、2. ホトトギス、3. キジバト、4. アオバト、5. カイツブリ、6. カワウ、7. オオタカ、8. コゲラ、9. オナガ、10. ハシボソガラス、11. ハシブトガラス、12. シジュウカラ、13. ヒヨドリ、14. ツバメ、15. エナガ、16. メジロ、17. ムクドリ、18. コサメビタキ、19. キビタキ、20. スズメ、21. ドバト、22. ホンセイインコ