雨の日の観察には慣れてきました。いえ、渡りの時期に雨が続くと渡り鳥が逗留してくれる傾向を感じ、おもしろくなってきました。晴れが続くよりも渡り鳥が多いのではないでしょうか。
カメラにレインカバーをかけて出陣。できるだけ傘をささないようにして探索します。最初の観察地ではシジュウカラの小群がいました。幼鳥の練習といわれる秋のさえずりを聞きながら、メジロが混じっているのは見ました。渡り鳥は見つからず、次の観察地へ移動します。雨足が強くなってきたので、やむを得ず傘を開きました。観察地へ足を踏み入れようとしたとき、奥のエノキの中を飛ぶ鳥の影が見えました。ヒタキのような印象でしたが、遠いので確信はありません。近づいていくとシジュウカラが数羽とコゲラがいて、渡り鳥は見つかりませんでした。林内に入って探しにかかると、シジュウカラが警戒声で鳴きました。林の中から見通しが効くところを見ると、ハト大の鳥が飛んでいきます。林内から出て動きを追うと、シルエットや飛び方からカケスだとわかりました。ケヤキの梢近くにとまったように見えました。降りは弱まっていませんでしたが傘をたたみ、記録撮影に挑みます。ところが、とまったように見えた位置に鳥の姿はなく、動きもありません。いきなり飛び出してくることを予想し、飛翔撮影の設定にして待ちますが、動きはありません。これはしたり。見届けの精度が低かったようです。
あきらめて、奥のエノキの観察を再開します。今度は見ていない側へ回りこみ、シジュウカラの小群を観察していました。すると再び中型の鳥が飛んできます。やはり大きさ、シルエット、飛び方からカケスだとわかりましたが、今度はコナラにとまって、中に潜り込んでしまいました。先ほどと同じで姿が見えず、動きもなく、飛び出してきません。こんなことをやっていては時間がいくらあっても足らんと、先へ進みました。
林の中心部に入ると雨足が強くなってきたので、傘を開きました。観察定点で目を凝らします。雨粒が葉を揺らすので、観察しにくいパターンです。それでも、飛び回る小鳥の動きが見え、キビタキのメスタイプだとわかりました。何羽かいましたが、いずれもキビタキ。先へ進むことにします。
小鳥たちがミズキに集まる候です。各ポイントのミズキを意識して確認すると、小鳥の動きが見えました。梢周辺を飛んでいるので、エゾビタキかコサメビタキあたりでしょうか。よく見えないので、反対側へ回り込みました。ミズキにとまった小鳥はコサメビタキ。観察していると、3羽が追いかけっこをしていました。キビタキのメスタイプもいましたが、エゾビタキは確認できません。時間配分を考えて、先へ進みます。
ピックーイ ピックーイとサシバの鳴き声が聞こえましたが、別の鳥の鳴き真似だとわかりました。昨日仲間が確認したカケスの鳴き真似でしょう。動画の撮影だ!と傘をたたんでザックに押し込んでいるうちに、カケスは飛んでしまいました。アカマツのあまりよく見えない位置で再びピックーイと鳴きましたが、その後はヒノキ林に入ってコソコソ動き、鳴き真似はしてくれません。ジェジェーと本来の声で鳴き、写真を撮らせまいと?コソコソ逃げ回ります。そう、渡ってきたばかりのカケスはかなり用心深いんですよね。春まで越冬してくれると人馴れし、満開の桜に堂々ととまってくれたりするのですが、渡ってきたばかりの頃はダメです。それにしても興味深いのは鳴き真似です。いつかしっかり動画を撮影して、コレクションに加えたいですね。

カケスと駆け引きしていたら、すっかりいい時間に。あまり観察せずに池へ直行し、足早に吉祥寺の駅へ向かいました。
1. カルガモ、2. ツツドリ、3. アオバト、4. カイツブリ、5. カワウ、6. コゲラ、7. カケス、8. ハシボソガラス、9. ハシブトガラス、10. シジュウカラ、11. ヒヨドリ、12. エナガ、13. メジロ、14. コサメビタキ、15. キビタキ、16. ホンセイインコ