少し風があって冷たい朝。最初の観察地ではシジュウカラがさえずっています。キジバト数羽はエゴノキの根元で採食。ほかの場所では10羽も集まっていました。ドバトと違ってあまり群れないキジバトですが、この時期は小さな群れになります。シロハラとツグミも集まってガサガサしていて、どの鳥も冬を越すために必死であることが伝わってきます。食べ物が少ない時期なのです。
探索を進めると、いつものルリ子がいました。すぐに引っ込んで、その後出てきません。移動先に心当たりがあり、注意して進みました。予想は当たり、50mほど進んだ場所にルリ子はいました。離れた位置からじっと見ているとこちらへ向かって飛んできましたが、進路を変えてやぶに入りました。姿を見失いましたが、(私が立っていたのでコースを変えたけど、こっちに来たがっている)という察しがつき、想像した「迂回ルート」を見ると草が揺れていました。ギュツ ゲッという声も聞こえます。やがてルリ子は柵の上に出てきて、尾羽を上下に振っています。その後、笹藪に降りてガサガサを始めました。これが彼女のやりたかったことで、今までの観察経験から察しがついたのです。次の予測は、ちょんちょんと跳ね歩いて園路に出てくるという展開。しゃがんでカメラを構え、備えました。ルリ子はガサガサしながら、あと少しで園路に出るというところまで2回来ました。グッ ゲッという声が聞こえます。姿がちらちら見えたのですが、予想は外れて最後は奥へ飛んでいきました。最終的な読みは外れましたがかなりの割合で行動予測が当たり、「見えない姿」を追うことができました。写真は大したことないのですが、駆け引きを楽しめたので十分満足です。
カワラヒワの大群の中に、久しぶりにシロちゃんを見つけました。離れた場所を人が通っただけで群れは一斉に樹上に避難してしまうのですが、とまっているカワラヒワをよく観察するとシロちゃんが見えました。やはり白くて目立つので、かなり離れた場所からでもすぐにわかります。生存確認ができたところで、池へ向かいました。池のほとりにはエナガの群れがいて、枝の裏側の虫を停空飛翔で捕らえる動きを見せました。低速で宙を飛び続ける子がいて、メジロのようにユスリカでもフライングキャッチしているのかと思いましたが、目を凝らしてみると逃げ惑うガを捕らえようと追いかけ続けています。写真を撮れたら貴重な場面ですが、撮影が困難な状況だとすぐに悟り、諦めて枝にとまるまでのなりゆきを目で追いかけました。池にはキンクロが1羽、ホシハジロが2羽だけで、変わらずがらんとしています。これは管理者の失策です。池では外来の水草だからと、根こそぎ排除したことが裏目に出ました。陸上でも重要な木を少しずつ伐ってしまっています。考えの不足した、あるいは予算消化の整備によって、井の頭公園の生態系は明確に劣化しています。さわればさわるほど状況が悪くなっているので、しばらく放っておいてほしいものです。
1. カルガモ、2. ホシハジロ、3. キンクロハジロ、4. キジバト、5. オオバン、6. カイツブリ、7. カワウ、8. ゴイサギ、9. アオサギ、10. オオタカ、11. コゲラ、12. オナガ、13. ハシボソガラス、14. ハシブトガラス、15. ヒガラ、16. シジュウカラ、17. ヒヨドリ、18. ウグイス、19. エナガ、20. メジロ、21. キクイタダキ、22. ムクドリ、23. シロハラ、24. アカハラ、25. ツグミ、26. ルリビタキ、27. ジョウビタキ、28. スズメ、29. ハクセキレイ、30. シメ、31. カワラヒワ、32. ドバト、33. ホンセイインコ