トップ画像:リュウキュウサンショウクイ
樹上でツグミが羽づくろいしています。羽毛を膨らませてリラックスしているようす。やがて地上に降りましたが、着陸地点には別のツグミがいました。わたしはこれを見てカメラのスイッチを入れ、飛翔設定にして備えました。先にいたツグミはその場を譲らず、飛んできた子の挑戦を受けて立ちます。2羽が交錯し、舞い上がって着地しました。このバトルは軽めですぐに終了。2羽は距離を取り、虫を探し始めました。
風の冷たさを感じながら探索を進めます。キクイタダキがいたという話を聞いたすぐあとに、遠くで小さな鳥が追いかけあっているのが見えました。確認するとまさにキクちゃんでした。ヒガラも近くにいます。遠いうえにずっと追いかけっこしているので、こっちへ来てくれたらなぁと思いながら、動きを目で追い続けました。残念ながらどんどん奥へいってしまいましたが、まずは観察種として確認できればよいのです。「舞台」の前で待つも、キジバトが動くのみ。10羽はいたと思います。
探索を進めると、最近よくお見かけする観察者の方が熱心に観ていたので、ご挨拶しました。その方が「舞台」で柵の上にとまっていたルリ子(あるいはルリ美)を観察していると、自分のほうに向かって飛んできて、ターンして戻ったといいます。うれしそうに「威嚇されたみたいです」とおっしゃっていましたが、近くに巣でもあるならともかく今は越冬中です。たまたま飛行コースに立っていただけでしょうと、考えをお伝えしました。その方と別れてすぐ、遠くでルリ美がピョンピョン跳ね歩いているのが見えました。その後、姿が見えなくなったので、ゆっくりそっと近づいていきます。ゲッ、グッというかすかな声が聞こえたので足を止め、周囲を確認。振り返ると、ルリ美が尾を上下に振ってこちらのほうを見ていました。その奥のほうには仲間が数人います。その場でじっとしていると、ルリ美は食物を探しながら、次第にこちらへ近づいてきます。鳥が左右に動いていると、手前の草がかぶってきて邪魔になることもありますが、動かないこと。動くと鳥が逃げてしまいます。とにかくじっとしているのがコツです。
林の中心部ではヤマガラとシジュウカラがイヌシデの花狩りに夢中。それを撮影しているとリュウキュウサンショウクイが飛んできました。イロハモミジなど低い木に降りてきてくれたので、飛翔撮影に挑戦。撮影しながら動きを観察すると、ヒタキのように林の空間でフライングキャッチしています。急に向きを変えるなど、アクロバティックに飛ぶようすがとてもカッコいいのでした。撮影に関しては、とても追いきれませんが。周囲にはカワラヒワとアトリの群れがいて、シロちゃんも確認。危険に敏感なカワラヒワの群れもかなり人馴れしてきて、そーっとそーっと動けばそこそこまで近づけるようになった印象です。ある程度近づいたらじっとし、向こうから近づいてくるのを待てば、うまく撮影できます。
帰り道で、鳥を食べているハシブトガラスを発見。地面には羽毛が散らばっています。観察すると、カラスが食べているのはヒヨドリでした。猛禽類のように風切羽を抜き、肉を食らっています。ときおりヒヨの首をくわえたりして、かなりエグい場面でした。以前、カワセミを捕らえてとどめを指し、食べるようすを見たときはとても驚きましたが、カラスが鳥を食べることはそんなに珍しいことではありません。ただ、見かける頻度はとても少ないといえます。カラスが猛禽類のようにヒヨドリを狩ることはできるのでしょうか。以前、自然番組でグランドのネットを利用してヒヨドリを追い込み、捕食する場面を見たことがあります。オオタカがそのような狩りを行うのを見て、カラスが模倣したといいます。ヒヨドリは敏捷ですから、なにもない空間では逃げられてしまいます。巧みに人工物を利用することで、捕らえるという話でした。なにか似たような手段を使ったのか、あるいは猛禽類の獲物を横取りしたのか。カワセミのときにも思いましたが、この物語を最初から観たかったです。
1. ハシビロガモ、2. カルガモ、3. ホシハジロ、4. キンクロハジロ、5. キジバト、6. オオバン、7. カイツブリ、8. アオサギ、9. ツミ、10. オオタカ、11. コゲラ、12. アオゲラ、13. リュウキュウサンショウクイ、14. ハシボソガラス、15. ハシブトガラス、16. ヒガラ、17. ヤマガラ、18. シジュウカラ、19. ヒヨドリ、20. ウグイス、21. エナガ、22. メジロ、23. キクイタダキ、24. ムクドリ、25. シロハラ、26. ツグミ、27. ルリビタキ、28. スズメ、29. キセキレイ、30. ハクセキレイ、31. アトリ、32. シメ、33. カワラヒワ、34. ドバト、35. ホンセイインコ