2026年3月12日の井の頭公園での野鳥観察記録

野鳥観察情報

トップ画像:ぐぜり鳴きして動き回っていたアオジのオス

最初の観察地へ入ると、奥からぐぜり鳴きが聞こえてきます。モズの鳴きまねか、本物の鳥か、見極めようと思いました。塩ラーメンの香り漂うヒサカキ屋台が気になりますが、今朝はお客さんがいません。モズが飛びました。シジュウカラがヒピピピと警戒声で鳴きます。ツグミが樹上に上がりました。ぐぜり鳴きの主はやはりモズ男でしょうか。小鳥を襲うつもりはないようで、今朝も地上の虫を探しています。それでも、彼が移動するたびにシジュウカラが悲鳴を上げます。ヂッという声に気づいて見上げると、エノキの梢にアオジがとまりました。ん? ぐぜりの主は君か? アオジはぐぜり鳴きせず、ついてきたメジロを置き去りにするように飛んでいきました。ふと、ヒサカキ屋台に目をやりますが、やはり閑古鳥です。

地上に目をやると、さっきのツグミが地上に降りていて、一人だるまさんが転んだをしています。落ち葉がない地面なので、虫を獲るのだと見当がつきます。地面にくちばしをつけるタイミングで連写し、獲物を記録。写真を見返すと、コガネムシの幼虫のようなイモムシが写っていました。興味深かったのは、ツグミの探索能力です。それまで、だるまさんが転んだペースだったにもかかわらず、急に逃げ出すように走りました。急ぎ足である場所に駆けつけると、2、3回土を浅く掘り、虫をくわえます。完全に、虫がそこにいることを把握したうえでの行動に見えます。頭を傾けて虫が動くかすかな音を感じ取り、食べるといわれます。でも今朝観察した例では、かすかな音を聞くためには離れ過ぎているのではと思いました。また、離れた位置まで走っていってピンポイントで虫を掘り当てるようすも、視覚によって見つけているような動きです。ただ、浅いとはいえ虫は地中ですから、地表の土なり草なりのかすかな動きを見て、獲物の位置を特定しているのではと思いました。なにしろ鳥は、ヒトなどまったく及ばない、ものすごい視覚をもっていますから。ただ、もちろん聴覚で認識している可能性もありますので、引き続き観察していきたいと思います。

探索を進めると、昨日と同じと思われるシジュウカラが同じイチョウの木で力強くさえずっていました。低い位置ではアオジのぐぜり鳴きが聞こえます。ツバキの中に小鳥がいるのが見えました。ぐぜり鳴きのときは、さえずるときと同じであまり場所を変えないものですが、このアオジは結構動き回ります。撮りどころを見極めていると、すぐ目の前の地上に降りてきました。その距離たった5mくらい。丸見えの無防備な状態でも、夢中でぐぜり鳴きし続けています。アオジは再び樹上に上がり、ぐぜりながらシマエナガなみのペースで枝移りしていきます。そして、さえずっているシジュウカラのほうへ。そこで気づきました。シジュウカラがうるさいくらい力強くさえずっているので、アオジの対抗心に火がついたのではないでしょうか。アオジは枝移りしながら、さえずっているシジュウカラに近づいていきます。シジュウカラは圧力を感じたのか、少し位置を変えてさえずり続けましたが、アオジがさらに圧をかけたので、飛び去ってしまいました。やはりそうです。「異種格闘技戦」を期待して飛翔設定にしていたのですが、シジュウカラが逃げました。アオジが妙に高いテンションで動き回りながらぐぜっていたのは、シジュウカラのさえずりに触発されたからでしょう。同種だけでなく別種でも、目立つ相手は気になるというところでしょうか。観察者としてはコーラスを聞かせてほしいし、写真家としては激しいバトルを見せてほしいなどと考えながら、池へ向かいました。

1. ハシビロガモ、2. ホシハジロ、3. キジバト、4. カイツブリ、5. アオサギ、6. オオタカ、7. コゲラ、8. アオゲラ、9. モズ、10. オナガ、11. ハシボソガラス、12. ハシブトガラス、13. ヤマガラ、14. シジュウカラ、15. ヒヨドリ、16. ウグイス、17. エナガ、18. メジロ、19. シロハラ、20. ツグミ、21. スズメ、22. ハクセキレイ、23. アトリ、24. シメ、25. カワラヒワ、26. アオジ、27. ドバト、28. ホンセイインコ

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