2025年7月29日の井の頭公園での野鳥観察記録

野鳥観察情報

灼熱の住宅地は今朝も静かです。林の中ではセミの声が増えてきました。今朝はニイニイゼミとミンミンゼミに、アブラゼミの声が加わりました。「蝉時雨」という言葉を思い浮かべます。鳥の声が一年で最も聞こえにくくなる盛夏が、まもなくやってきます。鳥たちが小声なのは、換羽期でひっそりしているだけでなく、セミの声に気押されているのかも、などと思いつきました。街のイソヒヨドリは逆で、喧騒に負けないように声量を上げてさえずるといいますが。

鳥の姿が見えにくい中、ようやくシジュウカラの幼鳥がヒノキの横枝にとまるシルエットが見えました。一生懸命、食べ物を探索しているのを観察していると、1羽の小鳥がやってきて、かかっていきました。取っ組み合いになり、地上へ落ちていく2羽。かなり本気で蹴り合ったあと、1羽が負けを認めて動きを停め、決着がつきました。見ると2羽とも幼鳥です。成鳥が繁殖期になわばり争いで取っ組み合うのはよく見ますが、非繁殖期に幼鳥が本気で争うのは初めて見ました。社会性のあるエナガの群れでは、順位をつけるために争うことがあり、幼鳥の頃から小競り合いをします。シジュウカラにも似たような社会性や順位があるのでしょうか。

1. カルガモ、2. カイツブリ、3. カワウ、4. ハシボソガラス、5. ハシブトガラス、6. シジュウカラ、7. ヒヨドリ、8. メジロ、9. スズメ、10. ドバト、11. ホンセイインコ

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