2026年7月11日の井の頭公園での野鳥観察記録

さえずるガビチョウ 野鳥観察情報
さえずるガビチョウ

住宅地を歩いていたら、白いサギが低空を飛んでいくのが見えました。飛翔設定にしてあるのでカメラの電源をONし、起動したところで狙いをつけます。住宅に見え隠れしながらもう見えなくなりそうなところで、なんとかファインダーに入れることができ、撮影。黄色いソックスを履いたコサギでした。

あまり時間がないので、足早の観察です。それでも、メジロとシジュウカラが落ち逃げする虫を急降下して追いかけているようすを確認しました。以前は「ハゴロモ狩り」としていましたが、ツヤアオカメムシの場合もあるので、ネーミングは再考中です。もう移動しなければというところで、妙な鳴き声を耳にしました。茂みの中からで、ヒヨドリの幼鳥が短くつぶやくような声です。姿が見えないので、その場を離れます。ところが少し進んだところで、遠くのガビチョウのさえずりが聞こえました。先ほど謎の声を聞いた辺りから聞こえるので合点がいきました。時間はありませんが、早足でさえずりの聞こえる場所へ近づきます。上ばかり見ていましたが、目線の高さで鳴いている姿が見つかりました。先ほど茂みの中にいたのが、出てきてさえずっているというわけです。

さえずりの動画を撮影し、足早に池へ。お仲間にご挨拶し、先を急いで歩いていると、ゴイサギの成鳥が杭にとまって水面をにらんでいます。時間がないのですが、これを見過ごすわけにはいきません。観察が最優先です。ゴイサギの動きに注目していると、なんと杭の根元に浮かんでいた小さな木片をくわえ、放りました! 「おお!投げた!」思わず声を上げてしまいました。熊本のササゴイを彷彿とさせる行動は、ゴイサギでは初めての観察です。ササゴイでも擬似餌を使って「投げ釣り」する個体は熊本以外に確認されていないといいます。その釣りは失敗に終わりましたが、万が一魚が誘き寄せられたら、ゴイサギは成功体験として「持ち技」にする可能性があります。熊本のササゴイは透明度が高くて魚がよく見える水源の池で「釣り」を行いますが、このゴイサギは井の頭池が抹茶のように濁って魚が見えないので苦し紛れに誘き寄せる手を考え、試みたということでしょう。ゴイサギの尾が上下にぴょこぴょこ動いたのが印象的でした。熊本のササゴイでよく見られる動きで、考えを巡らせているときに動かすのだと思います。それにしても、木片を放る瞬間を撮り逃したのは不覚でした。まさかゴイサギがそんな行動を見せるとはまったく予想していなかったからです。動画を回していればベストだったのに。

木片を拾うところ。この直後、2メートルほど先に放った
浮かんだ木片を見つめるゴイサギ。擬似餌を使った「釣り」は失敗に終わったが、ここに魚が来てくれていれば……

1. カルガモ、2. キジバト、3. カイツブリ、4. ゴイサギ、5. コサギ、6. コゲラ、7. オナガ、8. ハシボソガラス、9. ハシブトガラス、10. ヤマガラ、11. シジュウカラ、12. ヒヨドリ、13. ツバメ、14. エナガ、15. メジロ、16. ムクドリ、17. スズメ、18. カワラヒワ、19. ドバト、20. ホンセイインコ、21. ガビチョウ

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