早朝から雨が降っているので、カメラは持たずに双眼鏡のみの軽装で出発。探索ではなく、流す程度に考えていました。住宅地で見かけたヒヨドリ10羽ほどの群れは、南へ渡っていく途中でしょうか。このところ、林でもヒヨドリが少し増えてきています。雨なので、鳥の声と姿は少なめ。昨日の子たちは今朝もいるでしょうか、ミズキの実を食べている光景を想像しながら歩きました。
最初のポイントを離れようとしたとき、キビタキの典型的なさえずりに似た小さな声が、かすかに聞こえました。鳥たちは、秋にはほとんどさえずりませんから、はるか遠くのヒヨドリの声?とも思いました。でも同じフレーズを繰り返しているように聞こえます。これはと思い、小声が聞こえる方へ近づいてみました。すると、聞こえていたのはぐぜりだとわかりました。つまり遠くの声がかすかに聞こえているのではなく、近くの小さな声が聞こえていたのです。クルクルクルという地鳴きも聞こえます。なにしろ暗いし雨が降っていますから、目視はあきらめていました。でも暗い茂みを覗き込んでみると、暗がりでもそれとわかる、あざやかな橙色と黄色が見えました。カメラを持っていないときに訪れる絶好機です。キビタキはククルククルの地鳴きに加え、ビージージーという歯ぎしりのような激しい声でも鳴きました。とりあえずiPhoneでそれとわかる記録だけなんとか撮りました。
ミズキにマミチャジナイは見当たりませんでしたが、近くでコサメビタキの地鳴きは聞こえました。その後渡りの夏鳥は見つからず、いつもの子たちをひと通り確認するのみでした。
池に降りると、いつものお立ち台にカワセミがとまっています。それをiPhoneでスナップし、ツミがカワセミを襲ったことを仲間に教えてもらって、雨の日の朝の観察を終えました。
1. カルガモ、2. キジバト、3. カイツブリ、4. カワウ、5. ツミ、6. カワセミ、7. コゲラ、8. アオゲラ、9. ハシボソガラス、10. ハシブトガラス、11. ヤマガラ、12. シジュウカラ、13. ヒヨドリ、14. メジロ、15. コサメビタキ、16. キビタキ、17. ドバト、18. ホンセイインコ