住宅地も林も静か。風がなく、鳥の動きを捉えるのには絶好の条件です。しかし肝心の鳥の気配がありません。声も影もなく、立ち止まると静寂に支配されます。これはこれで気持ちいいものです。市街地の真ん中で、こんな体験はなかなかできません。とはいえ、わたしの目的は野鳥を見つけて観察することです。目を凝らし、耳を澄ませて探索を続けました。
シジュウカラの声も姿もない状況で、あっという間に林の中心部の探索を終えてしまいました。そのまま次のエリアの探索を始めましたが、少し時間があるので、戻ってもう一周してみることにしました。昨日はサンコウチョウがいましたからね。林の中心部に戻り、ポイントの一つで目を凝らします。大きなスダジイの一部に小さな動きが見えました。同時にエナガやヤマガラの声が聞こえ、双眼鏡を向けるとムシクイが視野に入りました。種を確認する間もなくムシクイは視野から外れます。なおも混群を目で追っていると、キビタキのぐぜり鳴きが聞こえました。さきほどまでの静寂が嘘のようににぎやかです。タイミングというのはあるもので、時間があるなら同じ場所を何周かするのも一つの手です。混群に出会ったことで時間切れとなり、再び踵を返して探索を進めました。ポイントポイントで目を凝らしつつも、先ほどよりも少し速い歩みで、ある意味雑に探索を進めます。これでは見落としも出てくるなと思いつつ、歩きました。すると、かすかにキビタキのぐぜり鳴きが聞こえました。最近流行りのほんとうにかすかなぐぜり鳴きです。よし、5分一本勝負だと、声の方向へ近づいていくと、ぐぜり鳴きはヒッ ヒッ クルルルルの地鳴きに変わりました。聞き取ったぐぜり鳴きが正しかった答え合わせができ、直後に空間わ飛んでとまった小鳥を確認すると、キビタキでした。快勝です。
1. キジバト、2. カイツブリ、3. カワウ、4. コサギ、5. オオタカ、6. カワセミ、7. コゲラ、8. オナガ、9. ハシボソガラス、10. ハシブトガラス、11. ヤマガラ、12. シジュウカラ、13. ヒヨドリ、14. エナガ、15. メジロ、16. ムクドリ、17. キビタキ、18. スズメ、19. ドバト、20. ホンセイインコ