いつもより1時間早く家を出ました。霜柱を踏みながら探索していると、キリリコロロの声。3羽のカワラヒワが飛んでいきました。メジロがシラカシの樹液をなめ、エナガが忙しそうに枝移りしていきます。今朝もジョビ子やルリ男には会えませんでしたが、興味深いドラマがありました。
林床に1羽のツグミを見つけました。今シーズンは極端に個体数が少ないので、久しぶりの再会です。ツグミは種吐きモードか、あるいは元気がないのか、羽毛を膨らませて丸くなり、じっとしていました。今朝は冷え込んだので、まだエンジンがかかっていない? いやいや、この程度の寒さはなんでもないだろう。あるいは、弱っているのではないだろうか。あれこれ考えながら見つめていると、羽毛を寝かせて、しゅっとした体型になりました。行動開始かな?と思った刹那、ツグミは上空を見上げました。その視線の先に見えたのは、悠然と飛んでいくオオタカの姿。エナガの警戒声が林に響きます。幸いオオタカはツグミを襲うことはなく、真上を通過しただけでした。
ドラマは続きます。上空を通り抜けたオオタカが向かった方向から、交尾のときの声が聞こえてきました。繁殖が順調だなと思いながら進んでいくと、毎朝観察している仲間たちが騒然としています。聞けば、メスが2羽いたのだそうです! たしかにメス2羽が奥へ飛んでいくのが見えました。つがいのメスが、侵入者のメスを追い出したのでしょう。観察していた仲間の話では、メス個体が来たとき、オスは近くにいったものの、交尾しなかったそうです。違うと気づいてやめたのでしょうか。その後、もう1羽のメスと交尾。聞こえてきたのは、そのときの声だったのでしょう。繁殖が始まっているところに、相手を探しているメスが侵入してきたのでしょうか。興味深いできごとでした。
1. ハシビロガモ、2. オカヨシガモ、3. ヨシガモ、4. ヒドリガモ、5. カルガモ、6. マガモ、7. ホシハジロ、8. キンクロハジロ、9. キジバト、10. オオバン、11. カイツブリ、12. カワウ、13. ゴイサギ、14. アオサギ、15. コサギ、16. オオタカ、17. コゲラ、18. ハシボソガラス、19. ハシブトガラス、20. ヤマガラ、21. シジュウカラ、22. ヒヨドリ、23. ウグイス、24. エナガ、25. メジロ、26. シロハラ、27. ツグミ、28. スズメ、29. ハクセキレイ、30. シメ、31. イカル、32. カワラヒワ、33. ドバト、34. ホンセイインコ