【レポート】洞峰公園 冬の野鳥観察会

イベント

洞峰いきものSDGsの会の依頼で、つくば市の洞峰公園を訪れて野鳥観察会を案内しました。洞峰公園は市街地の中の公園ながら、元々の自然度が高いためか、興味深い観察ができるフィールド。この市民の憩いの場の樹木を数百本伐採し、グランピング施設を設置するというナンセンスな計画が浮上すると多くの市民が異を唱えました。
2023年4月に会の主宰者から問い合わせをいただいたのがご一緒するきっかけでした。それから井の頭公園で開催した観察会に参加してもらったり、お勧めした自然観察指導員講習会を受講してくれたり、大宮公園での自然観察会に参加してくれたりと、積極的かつ熱心な姿勢にわたしは感銘を受けていました。そして今回、ご依頼をいただいた野鳥観察会をご案内しました。
初めて行くフィールドなので前日に下見。つくばには国立科学博物館の施設があるので、変形菌関係で30回ほどは来ています。でも洞峰公園の方向には行ったことがなく、初めての探索でした。駐車場を歩いているのがセグロセキレイで、林をよく見るとビンズイの小群が見つかるというのが、さりげなくこのフィールドの特徴を示していました。コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、エナガの留鳥組は個体数が多く、探索していて常に現れます。これだけ鳥が多いと、初心者でも十分に楽しめるでしょう。
前夜には雪が降りましたが、当日は快晴で絶好の鳥見日和。スタッフ参加者30人弱で2時間ほどの野鳥観察を楽しみました。今回も興和オプトロニクスさんに協賛していただき、小さな子から大人まで性能の良い双眼鏡を使うことができました。鳥見が初めての方から、わたしの声が届かないところのサポートをしていただいたベテランまで、野鳥観察を通してこの公園の価値を感じることができたのではと思います。わたしはたまにしか来られませんが、地域に野鳥観察の輪が広がり、洞峰公園の自然環境と生物多様性を保全する活動が活性化すれば幸いです。(写真:茨原孝貞)


洞峰いきものSDGsの会
https://www.doho-ikimono.org/
今回の観察種
1. ヒドリガモ、2. マガモ、3. カルガモ、4. オナガガモ、5. トモエガモ、6. コガモ、7. カイツブリ、8. キジバト、9. カワウ、10. ゴイサギ、11. アオサギ、12. ダイサギ、13. コサギ、14. トビ、15. カワセミ、16. コゲラ、17. モズ、18. ハシボソガラス、19. ハシブトガラス、20. ヤマガラ、21. シジュウカラ、22. ヒヨドリ、23. ウグイス、24. メジロ、25. シロハラ、26. ツグミ、27. ジョウビタキ、28. スズメ、29. ハクセキレイ、30. セグロセキレイ、31. ビンズイ、32. アトリ、33. カワラヒワ、34. アオジ、35. ドバト

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