【レポート】井の頭自然さんぽfn.020「旬の鳥の探し方」

井の頭自然さんぽ

2023年11月23日開催

 青空が広がる鳥見日和になりました。今回の井の頭自然さんぽのテーマは、編集した新刊に合わせて「旬の鳥の探し方」。わたしや仲間が聞こえている声、気づいているサインをできる限り口に出して言語化し共有することで、参加者に少しでも持ち帰ってもらうことを目指しました。

 前日アトリがケヤキの実を食べていたことから、ケヤキの多いポイントを確認しましたが、これはハズレ。代わりではないが、エノキの実を食べるメジロをしっかり観察。メジロの行動やエノキの見分け方を解説しました。カワラヒワの声が聞こえたので振り返ると、アキニレがありました。カワラヒワは実を食べているようでしたが、数が少ないのでなかなか見つかりませんでした。粘り強く探し、ようやく少数を見つけることができました。

 この日のヒーローとなったカワセミ、みんなに見られて少しずつ木の上のほうに移動していったシロハラとも鳴き声で気づけたことを参加者に伝えました。

今シーズンはとても少ないカモと秋冬繁殖中のカワウを観察したあと、林に入っていきました。昨日までのにぎわいは一段落し、ツグミにも出会いませんでしたが、終盤に大きな混群と行き合いました。コゲラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、エナガの混群は50羽ほどいたでしょうか。木々を移動するようすを、まだいるまだいると喜んでいたとき、やや細めのジジジジという地鳴きが聞こえました。わたしにはその正体がすぐにわかりました。あとは姿を発見するだけ。葉が落ちつつ、実が残っているイヌシデの高木の梢近くをキクイタダキがうろうろしていました。会の最後に人気の小鳥が現れてくれて、よい締めになりました。

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